ブログNo.30:2022年度補正予算で、キャリアアップ助成金の正社員化コース及び賃金改定コースが拡充されました。

2022年度補正予算が成立した12月2日以降に正社員化をした場合に適用になります(賃金改定コースは、22年9月1日以降の改定に遡及適用されますが、23年3月31日までは、旧規定の適用も可能です)。

1.正員化コース
有期雇用労働者等を正規雇用労働者に転換又は直接雇用した場合に助成するものですが、人材開発支援助成金の特定訓練コースを終了した後に正社員化した場合の加算を、①95,000円から11万円(無期雇用者の正社員化の場合は半額、大企業も同額)に引き上げます。

対象となる人材開発支援助成金の特定の訓練コースは以下のとおりです。
・「特別育成訓練コース」
・「特定訓練コース」(うちITSSレベル2訓練)
・「人への投資促進コース」
・「事業展開等リスキリング支援コース」※令和4年12月新設

2.賃金改定コース
賃金改定コースは、有期雇用労働者の基本給を賃金規定等の増額改定を行い、昇給した場合に助成する制度ですが、増額幅を2%以上から、3%以上に引き上げたうえで、以下の増額を行います。
また、1事業所当たり年度一回の申請という限定も撤廃されます。
これらは、2022年9月1日までの遡及適用が行われます。
なお、現行の対象労働者数が5人以下、6人以上の助成額の区分はありません。
また、見直しに伴い、「生産性要件」を満たした場合の助成額の増額は廃止なります。

労働者一人当たりの助成額
賃金引上げ率3%以上5%未満5%以上
中小企業50,000円65,000円
大企業33,000円43,000円

関連ページ:
キャリアアップ助成金

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